1袋30日分(120錠)
サプリメントの多くは、期待される効果の科学的根拠が曖昧なものが多くあります。骨のためのサプリメントの多くもそれに当てはまります。例えば骨を構成するタンパク質を口から摂取しても、胃や腸での消化過程でアミノ酸に分解されてから体内に分布します。骨を作るためのタンパク質の元となるアミノ酸を補給することはできますが、それが骨に使われるかどうかは不確かです。破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れる骨強度低下予備軍の方には尚更です。研究者なら誰もが認識していることですが、一般の消費者の方には広く知られていないのが現状です。
それは開発者側からの情報提供に問題があるからだと考えています。カルシウムは骨を丈夫にする。コラーゲンで骨がしなやかになる。言葉だけみれば確かにそうなのですが、そんな情報だけが一人歩きしてしまった結果、骨がつくられるメカニズムが片隅に追いやられ、骨の成分を摂取すればいいという錯覚に消費者の方を陥らせてしまっています。骨密度を高めるには、骨の成分を補給するのではなく、作る細胞を強くするか、壊す細胞を弱くすることが求められるので、それなりの歳月がかかります。また検査をしない限り本人は骨の状態を自覚できないのです。効果が出ているのかどうかもわからずに、何かしらのサプリメントを飲み続ける方が多いかもしれません。皆さんにはサプリメントを選択する際に少しでも疑いの目を持っていただきたいと思っています。「根拠はなんなの?」「メカニズムは?」。消費者の方々の「なんで?」という視線こそ、科学的根拠のないサプリメントをなくすための最良の薬です。そんな現状だからこそ、骨がつくられるメカニズムに正面からアプローチする「骨健活」は骨強化サプリメントの分野に一石を投じるものになります。私たちは骨がつくられるメカニズムを長い歳月をかけて徹底的に研究し、真に「骨のためになる」ということはどういうことかを追求してきました。その集大成といえるサプリメントが骨健活です。多くの方を苦しめる骨密度低下による骨折。その予防の一助となるために、培った長年の研究成果と想いをこのサプリメントに詰め込みました。骨の健康に関心の高い方々に是非試していただきたいサプリメントです。
歳を重ねても健康的に、活動的に、元気に暮らしていけること。人生にとってそれは何より幸福なことです。骨を丈夫に保つことは、そのための大事な要因のひとつです。寝たきりになってしまうような骨折リスクを減らすだけでも、健康寿命は伸びるでしょう。そんな理想的な豊かな人生を送るためにも若いうちから骨強度低下のリスクを少しでも減らしていくことが大事です。骨健活はその一助となるために研究開発しました。ただし、骨だけでなく、サプリメントのほとんどはそれだけ摂取していれば大丈夫などといったものはひとつもありません。サプリメントはあくまで補助。健康は日常生活(食事・睡眠・運動など)の中で育まれるということはくれぐれも忘れないようにしてください。
予防薬理学研究所(http://yoboyakuri.qwc.jp/)は、予防薬理学の推進と振興を通じて人々の健康の向上及び学術文化の発展に寄与することを目的に2018年11月に設立された一般社団法人です。疾患が発症してから治療に取り掛かることも非常に重要ですが、不快な症状の発症は事前に予防する方が我々には有り難いのです。さらに、この法人では若い世代の研究者が自由な発想で研究ができるように、わずかですが彼らへの研究費助成を実施するとともに、学生や大学院生達への奨学金支援を行っています。「骨健活」で得られる収益の一部はこのような研究助成や奨学支援に充てる予定です。
以前は国からの研究費補助は「広く薄く」が原則でした。研究者はそんな中、少ない予算をやりくりしながらも、自分独自の研究テーマに取り組んだものです。ただその反面、研究費が保証されているために研究活動に怠惰な研究者の続出や、競争原理が正常に働かずに費用対効果の悪い研究成果が排出された事実も見過ごせません。現在は国の方針も変わり「選択と集中」が原則となっています。発展性と実用性が期待されると判断された研究テーマには巨額の予算が充当されるようになりました。この原則には長所と短所があると考えます。たとえばひとつの研究に100億円の巨大予算が充てられているとします。そんな予算があればきっと優れた研究成果があがるかもしれません。しかしながら100億円の予算があれば、1万人の若い研究者に100万円ずつの研究費を配当することも可能なのです。その1万人分の研究の中からひとつでもノーベル賞クラスの研究成果が生まれれば、そこには大きな意味があるのではないでしょうか。わたしはそう考えています。
実用性や実現性の高い研究テーマに大きな予算が充てられるということは、研究の出口が予め決められているということを意味します。「この研究ではこんな成果が望めるから」そういった理由で予算が決まるのであれば、裏を返せば出口が決まっていなければ十分な研究費が配当されないということになります。
偉大な功績を残してきた多くの日本の研究者たちは、決められた出口に向かって研究する人達ではありませんでした。出口が分からないが興味あるそれぞれのテーマを研究していたら、新たな可能性が突然目の前にあらわれ、革新的な発見をする。それが以前の日本の研究者の在り方だった筈です。だからこそ、日本の研究はここまで発展してきた。わたしは個人的に、その姿こそ本来、研究者のあるべき姿だと考えています。画期的な治療薬は、案外他の研究分野で発見されるものです。そうして研究、発見、実証を繰り返しながら、私たちは皆さんに求められるものをカタチにしていくのです。
現状の方針では、実用性が期待できない内容として、テーマによっては若い研究者に国からの研究費が充てられないことも多くあります。そんな若い世代の研究者を育むことこそ、未来の日本のために求められている課題だと考えています。さらに、将来研究者を目指す学生や大学院生たちが、安心して研究活動を継続できる環境を整えることも非常に重要な課題です。そこにわずかでも支援と援助をするために骨健活の収益を充てることはもちろん、予防薬理学研究所として今後も活動をしていきたいと思っています。